ワーレンベルグ 症候群
ワーレンベル グはこの症候群を発見したドイツ人神経科学研究者の名前。ワーレンベルグ症候群は延髄外側梗塞であり、多くの場合外傷によって生じる。私の場合は追突事故による鞭打ち症が遠因である。延髄外側には左右の三半規管からの神経細胞が終着しこれらを統合する神経が平衡感覚を司っている。この場所の神経細胞が死んだため、平衡感覚が異常となった。そのほか後遺症として四肢の麻痺と疼痛がある。そのため身体障害者手帳を持っている。

『 障害のライセンス』

『頭脳拡張』

『音響効果』

『塗り絵』

『オマージュ ヴィクトール・フランクル』
ヴィクトール・フランクルはユダヤ人精神科医心理学者。第二次世界大戦中ナチスの強制収容所に収監された。その経験は『夜と霧』として出版されている。ワーレンベルグ症候群となり身体が「拘束」された私は『夜と霧』の囚人と自分を重ねていた。フランクルは死と隣り合わせにあっても生き延びていく精神の術を収容所の仲間におしえ今も『夜と霧』の読者におしえ続けている。
フランクルと私は研究者であることが共通している。フランクルは書きかけの論文原稿を隠して持ち込んだがすぐに没収されてしまう。収容所内で拾った紙切れに書き込んで対戦終了後発表する。フランクル自身の生き伸びていった術は論文の執筆にあった。フランクルの確立したロゴセラピーは「生きる意味」を問いかける心理療法である。東日本大震災の折には『夜と霧』が改めて注目されたという。

『堕ちる』
この目玉二つのユーモラスな顔は私の頭部MRI。延髄で神経細胞が死んでいるのがこの画像で明らかになった。

無題

無題

『覚悟』

無題

『黄昏1』

『黄昏2』

『脱皮』

『脱皮2』

『金継ぎ』
元の画像には梗塞のため死んだ神経細胞が灰色に写っている。その死んだ部分にチョコレートの金色の包み紙を切って貼り付けた。「金継ぎ」は割れた茶碗の破片どうしを膠で貼り付けその跡に金を施す技法。「金継ぎ」のある器は割れる前よりも価値が高くなると言われている。
MRIトランプ





キュクロープス (ひとつ目の巨人)
オマージュ
Odilon Redon

上部の画像には雲が虎(左)の前足に噛み付く龍(右)が見られる。ヌードの女性はマリリン・モンロー。一つ目の巨人の目、頭、胴体は浅利のMRI。
ポスター

『マクベス』

『蜘蛛の巣城』
黒澤明監督へのオマージュ

『ロミオとジュリエット』
シェイクスピアへのオマージュ

『人間失格』
太宰治へのオマージュ

『人間万歳』
武者小路実篤へのオマージュ
フーガ


自画像







